朝乃山の取組は何日目?

幕下以下の取組は7日間

多くの相撲ファンが注目していますが、名古屋場所いよいよ朝乃山が土俵に復帰します。

 

 

当然のことながら元大関の復帰戦には注目が集まりますが、そもそも朝乃山はいつ(何日目に)出場するのでしょうか?

大相撲の本場所は15日間あるので、全力士15日間相撲を取ると思っている方もいらっしゃいますが、15日間皆勤?で相撲を取ることができるのは、一人前として認められている十両以上のいわゆる「関取」のみです。

残りの幕下以下の力士達(恐らく全体の8割くらい)は、半分の7日間しか取組はありません。

つまり、現在三段目に位置している朝乃山は、毎日相撲を取る(登場する)わけではないのです。

それを知らずに「朝乃山が見れる!」と喜び勇んで現地に出かけると、「あれ今日は出ないの?」となり兼ねませんので十分ご注意下さい。

今回は、「大相撲の取組がどのように決まるのか?」そして「幕下以下のルールは?」というところをご紹介したいと思います。

本場所取組の決まり方

取組は誰がいつ決めるのか?

まず本場所中の取組を誰がいつ決めているのか?というと、「審判部」です。取組中、いつも真剣な顔で土俵下に座っているあの親方達が決めているわけです。

正式には「取組編成会議」と呼ばれる場所で決めているのですが、ここには審判部長や審判副部長をはじめとした審判部と、行司さんが参加をしています。

実際に見たことはないですが、伊勢ケ濱親方がドカっと真ん中に座ってやってるのでしょうかね。。。

そして「いつ」決まるのか?というルールは以下の通りです。

1.初日と2日目は初日の前日
2.3日目~14日目は前日の午前中
3.千秋楽は14日目終了後

以前千秋楽は14日目の夕方だったのですが、いよいよ優勝争いが佳境に入る千秋楽を前に少しでも盛り上がる割を組むために、千秋楽はギリギリまで決めないようにしたようです。

取組の順番は?

基本的には番付が近い力士と総当たりで対戦があります。

ただし序盤戦に横綱同士の対戦があっても場所が盛り上がらないので、横綱決戦や大関決戦、横綱VS大関などという、番付の力的に優勝争いに影響がありそうな一番は終盤に組まれます。

そのため終盤戦の横綱や大関は対戦相手が予測しやすいのですが、片方の力士の成績が上がっていない場合、時々「割り崩し」ということが起こります。

これは、横綱と大関を対戦させるよりも、優勝争いをしている下位力士との対戦を組んだ方が面白いということで、終盤での上位戦を無くして下位力士と取り組ませるというものです。

最近正代がよくこの割り崩しをされていますが、これは上位力士にとっては屈辱的なことです。

初日の組み合わせはほとんどの場合「横綱-小結」「大関-前頭筆頭」「関脇-前頭2枚目」という対戦が組まれるのが慣例になっており、そこから一枚ずつズレていく流れになります。※2日目は「横綱-前頭筆頭」「大関-前頭2枚目」「関脇-前頭3枚目」のように。。

ただし決まりではないので、世代交代の一番として長く語られる、平成3年夏場所「千代の富士-貴花田戦」のように、初日にも関わらず前頭筆頭の貴花田が横綱千代の富士と対戦するケースもあります。

審判部としては、真っ新な状態でこの二人を対戦させたかったと語っていましたが、あくまで慣例なので守る必要はなく、お客さんが喜ぶ割を組むのが審判部の使命です。

絶対に実現しない対戦は?

お客さんの喜ぶ取組を組むことが重要とは言いましたが、「絶対に組むことが出来ない取組」というものも存在します。

それは下記の条件です。

1.同部屋
2.兄弟
3.4親等以内の親族

「同じ釜の飯を喰った」同部屋対決がないのは殆んどの相撲ファンが知っていますが、兄弟の対戦もありません。

これは部屋が異なっていても組まれない取組ですので「翔猿VS英乃海」の対戦は実現しないのです。

そして以外に知られていないのが、4親等以内の親族による対戦がないということ。

これは2009年光龍と翔天狼が親戚という話が出た際に、新たに加えられた比較的新しいルールです。

ただしこれらのルールは優勝決定戦では適用されませんので、あの「若貴優勝決定戦」や、十両以下での同部屋対戦が実現するのです。また、興行色が強い花相撲でもこう言った対戦を目にします(白鵬VS炎鵬など)。

幕下以下の取組順は?

冒頭で幕下以下の取組が7番と書きましたが、幕下以下は番数が異なるだけでなく、取組のルール(順番)も関取衆とは異なります。

番付が近い力士同士があたる十両・幕内に対して、幕下以下の取組は「相星同士が対戦」という取組順になります。

1番相撲(最初の取組)は東西の同じ枚数同士が対戦しますが、2番相撲以降は番付の近い同星での対戦になるので星の潰しあいになり、最後に全勝力士が残るという構図です。

また、取組のある日がいつか?ということですが、初日・2日目が1番相撲、3日目4日目が2番相撲・・・という順にどちらかで取組があり、12日目までに6番相撲を取り終え、ラスト3日間で7番相撲を取るという流れなので、12日目までは半分13日目以降は1/3の確率になってしまうはずです。

初日・2日目に関しては、初日が奇数の枚数、2日目が偶数の枚数と決まっていますが、その後は星取次第になるので何とも言えません。

ということで、今場所最も注目されるであろう三段目22枚目朝乃山の初登場は「2日目」になると思いますが、それ以降は「?」ですね。

私も行く予定ですが、14日目なので見れるかどうか。。。

 

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朝乃山の取組はいつ見れるのか?
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