いよいよ一年納め九州場所の番付発表がされました!
今日は九州場所の番付を見ながら、ダラダラと綴っていきたいと思います。
新十両の狼雅と對馬洋
まず十両では、今場所の新十両二人に注目です。
ここ数年同じ部屋の平戸海の活躍に刺激されたのか?一気に上位の壁を突き破っての地元九州で見事な昇進を決めた對馬洋。佐田の富士引退時、長崎出身の関取候補ナンバーワンだった漢ですが、弟弟子(1場所違いですが)に追いつき、長崎県の第一人者の座を奪い返します。
外国人初の高校横綱として、入門時から注目されていた狼雅。その期待値の高さからすると、幕下上位でかなり苦戦した印象がありますが、まだ23歳の若さです。奇跡の復活を遂げた照ノ富士に土を付けた経験もある実力者に、新十両はただの通過点。2018年の二子山部屋独立以来初の十両力士です。
先場所新十両で二桁10勝を挙げた金峰山ですが、正直物足りなさを感じたのは、私だけではないはずです。九州では優勝、そして十両二場所通過位の勢いを今場所は期待したいです。
陥落力士との兼ね合いで新入幕も期待された武将山でしたが、結局は西2枚目と妥当な昇進幅。今場所こそは文句なしの昇進を願うファンも多いはず。早く番付を上げて、貴景勝との対戦を期待しています。(その対戦をシルエットで見たい笑)
新十両でいきなりの優勝と、相撲ファンにワクワク感を抱かせてくれた栃武蔵。個人的に、新十両優勝は2場所目以降も勢い止まらず大きな期待を持てる反面、その後もたつくような印象もあるので、栃武蔵には前者を期待しています。
歴代8位のスピード入幕熱海富士
初土俵から12場所で新入幕を決めた熱海富士。12場所での入幕となると、朝青龍や栃東、小錦に把瑠都など、歴代の横綱大関の顔ぶれも並ぶ歴代8位のスピード出世です。それでもややもたついた感じがするのは、熱海富士への期待の大きさ。9月に20歳になったばかりなので、まだまだ伸びしろは無限!8勝での入幕も「持っている」証拠です。
十両陥落濃厚と言われながらもギリギリ残った平戸海。日頃の努力を相撲の神様が見ててくれたのか?着実に実力を付けて来ているので、今場所も鋭い踏み込みと前に出る正々堂々の相撲を期待してます!私の後輩も九州現地に応援しに行くので、ぜひ今場所は勝ち越しと三賞を!
秋場所後、元関脇琴勇輝の君ケ浜親方が、年寄名跡を「北陣」に変更したというニュースを見て、いらぬ勘繰りをしてしまいましたが、幕内指折りの相撲巧者として、まだまだ老け込む歳ではない隠岐の海。相撲の醍醐味を教えてくれる屈指のカードは「隠岐の海-遠藤戦」これは変わらない!
ここまで番付が落ちてくれば、むしろ今場所はチャンスなのでは?と思う、実力者の阿武咲。20代前半同学年のライバルとして、貴景勝と出世を争った仲でしたが、少し水をあけられてしまいました。あの頃の期待値を考えれば、三場所連続平幕優勝を狙っても不思議なことではないはず!先代の故郷で大暴れを期待!!
こちらもこの地位での大勝ちが期待できる阿炎。先場所は休場でしたが、三役まではノンストップの実力は証明しました。序盤上位陣が崩れ、阿炎が順調に星を伸ばした場合、後半優勝争いに大きく関わる可能性も高いです。今場所は阿炎に注目!(こんなこと言うと崩れそうな気もしますが笑)
一気に三役に向かって琴ノ若
先場所「突き押し相撲の破壊力と脆さ」を一場所で見せた北勝富士。前半戦を大いに盛り上げましたが、結果的に三賞受賞も叶わず。とはいえ実力と破壊力は見せつけてくれました。今場所も恐れず前へ!
現在最も勢いのある力士かもしれない若元春。もはや若隆景のお兄ちゃんポジションではなくなりました。前回跳ね返された自己最高位の今場所は、どんな相撲をとってくれるのでしょうか???荒汐箱推しの相撲ファンは、兄弟三役を大いに期待しているはず。。。スー女達も注目してます。
最近スー女に人気がある力士と言えば、メディアで見かける若元春、一山本、翔猿などを真っ先にイメージするかもしれませんが、個人的にもっと取り上げて欲しいのが(部屋の関係かもしれませんが)、肩透かし王子こと翠富士。「何で決まるの?」という肩透かしは勿論ですが、見ててテンポが良く、何と言っても楽しそうに相撲を取っています。インタビュールームでの笑顔とコメントが好きなファンも多いはずです。小さいので怪我に気を付けて、長く長く活躍してくれる力士になって欲しい。。。
自己最高位の筆頭で九州場所を迎える琴ノ若。今年に入ってからの勝ち星は、とっくに三役に上がっていてもおかしくない成績。上位陣が詰まっている現状や、名古屋での休場など不運も重なりますが、これまでも、運が悪くても上がる力士は上がって来ました。着実に成績を。。。などと言わず周りが上げざる得ない成績12勝くらいして欲しいと思います。たとえ実現したとしても、期待の若手として驚きません。
東筆頭の高安は「番付が上がった」のではありません。正しくは「戻して来ている途中」です。もはや説明不要の実力者高安。毎場所優勝の期待を密かに寄せており、何とかして1度は優勝を!と思っています。まずは三役復帰を!
序盤の貴景勝次第。再び荒れるか?
もはや年齢不詳の先場所覇者の玉鷲。三役復帰も果たし、老け込む要素ゼロ。番付を上げたとはいえ、対戦相手は実質同じ顔触れなので今場所も主役にならずとも、上位を沸かす相撲は取ってくれそうです。玉鷲についてもう少し研究を進めた方が良いと思うのは私だけでしょうか?「稽古やトレーニング方法・睡眠・食事・ストレス発散方法」など、なぜこの年齢で(年齢まで取れるのか?ではなく)活躍できるのか?
スー女人気も高い翔猿がついに新三役昇進。昇進関連では、熱海富士に次いでの注目かもしれません。翔猿の相撲は技能相撲ではないと思うのですが、分類が「何相撲」になるのかいつも悩みます。リアルタイムを知らないので分かりませんが、技能っぽいけど技能賞受賞のない栃赤城はこんな感じだったのでしょうか? いつも楽しそうに相撲を取る翔猿、今場所も楽しみながらの15日間を。
先場所ファンの期待値を下回った豊昇龍。期待値が高いだけに、普通の三役力士の相撲で納得しないファンは多いはずです。九州場所で豊昇龍が賜杯を抱いても何も不思議ではなく驚きません。それくらい次の大関として期待してます。昇える力士は光を持っていますが、豊昇龍はその光を放っています。ぜひ叔父さんに「おまえよくやた、おれのほこり」とtweetしてもらいましょう。
関脇4場所で二桁が2場所。うち優勝1回。数字だけ見れば大関に最も近いのは若隆景であり、それに異論もないはず。色気のある綺麗な力士だけに、大関として相撲協会の看板には持ってこいであり、今以上に人気が出ることも間違いありません。が、無理に昇進だけはさせないで欲しいです。若隆景には「華」があります。「華のある力士」は稽古で作ることが出来ません。今後数場所の成績次第になると思いますが、相撲界の宝を無理に消耗させることはしないでほしい。。。
これまで優勝2回・準優勝1回など、とにかく九州場所にゲンが良い貴景勝。横綱照ノ富士が休場の見通しとなるため、最高位として九州場所を迎えます。唯でさえ責任感の強い貴景勝なので、口には出さずとも「優勝」を意識するだけでなく、自身の責務としているはずです。気持ちは分かりますが、そこは控えめにマイペースでやって欲しいと思います(無理でしょうが)。気持ちが空回りしてしまい、序盤崩れてしまうと、九州場所は一気に混沌とした優勝争いになってくるので、貴景勝の序盤は重要です。頑張っているので頑張れはあえて言いません。
地元で迎える正念場。序盤がいつも正念場。アンチのいない希代の愛され力士の正代。ゾーンに入った時は横綱大関敵なし状態になるので、いきなりゾーンに入ると・・・・。ここは静かに見守りましょう。
ということで、今回は十両から目に付いた力士について順に語らせて頂きました。一年納めの九州場所!楽しみにしています!