宮城野部屋は東関部屋になるのか??

宮城野部屋が旧東関部屋に移転

【宮城野部屋が旧東関部屋へ年内移転…2015年に墨田区八広に移転も力士増】

先日、宮城野部屋の移転に関するこのようなニュースが出ておりました。

宮城野部屋の移転先、いわゆる白鵬が親方となった後、新たに相撲部屋をどこに作るのか?というのは以前から度々話題になっていたので、今回のニュースを見た方の中には、

「いよいよか!」と思ったり、「あれ?東関ってなんか意外な名前が出てきたぞ?」と不思議に思われた方もいらしたかと思います。

中には「宮城野部屋は東関部屋になるのか?」などと、早合点されたる方もいらしたかもしれません。

しかし今回のニュースは別物です。

記事の中にも書いてあるように、部屋引っ越しの理由は「手狭になったから」それだけです。

手狭になった宮城野部屋

「相撲部屋が持つ力」として、私が思う4つの要素があります。

それは、部屋の伝統、育成力(関取の数やその番付)、親方の格(人気・知名度・実績)、力士の数。

白鵬が入門してくる前の宮城野部屋といえば、関取もなかなか誕生せず、力士数もそれほど多くなく、親方も平幕を2場所経験したのみ、頼みの伝統も吉葉山時代からの栄光はもはや薄く、名前を聞くことさえ殆んどありませんでした。

しかし、ご存じの通り21世紀になると、人気関取炎鵬をはじめ複数の関取が誕生、鳥取城北とのパイプの構築、そして何より横綱白鵬が誕生したことで、ある意味相撲界の中心部屋へと変化しました。

そうなれば、力士の数も増え、後援会も増え、出入りする人も増え、支援品も増え、、、、と完全に手狭になってきますので、狭いというのは納得する移転理由なのです。

新たな部屋建設の噂は?

宮城野親方が今年の夏に定年することは確定していますが、現在の建物が親方の持ち物になるので、白鵬としては、遅かれ早かれ部屋を出ていくつもりでしょう(別に不仲というわけでなくとも)。

私もこれまで何度か話題にしましたが、 現役時代から白鵬には部屋の移転(新築)話は時々出ており、その場所については今なお諸説噂が立っては消えています。

 

浅草説・日本橋説ありますが、場所がどこになったとしても、部屋が新たに建てられるまでの仮住まいとして、今回の東関部屋が選ばれた可能性が高いのではないか?と思います。

相撲部屋は居抜きが一番

ではなぜとりあえずの住まいだったとしても、今回旧東関部屋が選ばれたのかというと、理由は簡単です。

「そのまま使えるからです」

普通に考えて、土俵、大きな調理場、大広間、個室、頑丈な作り、、、

これらを有する建造物はなかなかありません。仮住まい・本住まい問わず相撲部屋だった空物件があれば、そこにそのまま引っ越すのが手っ取り早いです。

その証拠に建物はそのままで、看板が変わり別の部屋になっている相撲部屋も多く存在しています。

九重部屋(北の富士)→八角部屋

高砂部屋→千賀ノ浦部屋→立浪部屋

東関部屋(潮丸)→二子山部屋

中村部屋→武蔵川部屋

三保ケ関部屋→田子ノ浦部屋※仮移転

※思いついたままですので、抜け漏れの可能性大。

今回移転先となる旧東関部屋ですが、潮丸が継承後に移転してそのまま空いた状態になっていましたので、高見山としても再び使ってもらえることは嬉しい事だと思います。

どうなる?新宮城野部屋

ということで、今回の移転話に一体どんな背景があるのかなど、お分かり頂けたでしょうか?

現在の親方が退縮する前には、今後の詳細が発表になると思いますので、新生宮城野部屋がどこに行くのか?は、遅くともその際には分かることでしょう。

それにしても今回の移転、仮住まいという意見を多く見ますが、もしかするとこれは本移転で、新宮城野部屋はこの地からスタートになる可能性もゼロではないかもしれません。

かつて外国出身初の親方が興した相撲部屋の地から、世界に開かれた相撲界を作りたい(だろうと勝手に思っています)白鵬が新たな部屋をスタートさせるのもまた不思議な縁を感じます。

 

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